社会不適合者ウーマンのひとり語り日記

生きづらさと社会性のなさでもがく成人女性のブログ。映画(洋画・邦画)/音楽/日々感じたこと/ゲーム/アニメなどを書いていきます。

【ネタバレ注意】絵馬に願ひを!Full Edition 個人的に好きな楽曲感想

おっすおっす。misopotaです。

大好きなアーティスト「Sound horizon」の「絵馬に願ひを!」が発売されてからはや1ヶ月弱が経ちました。

作業用BGMで何度も聞いているうちに好きな楽曲が何個か上がってきたので、このブログで感想とかいろいろ書いていきたいと思います。なお当然のことながらネタバレ注意です。

それでもOKな方はどうぞ↓

 

 

夜を駆ける二人

まず紹介したいのが、ギャル系JKの天野宮比ちゃんの分岐曲です。YouTubeの公式チャンネルでサンプルを聞けます。

猿田犬彦と八石許理という二人の幼馴染をもつ宮比ちゃんですが、そのうち幼馴染に恋心を抱き、それを成就させるため狼欒神社へ行く…というのがおおまかなあらすじとなっています。

 

男の子か女の子、どちらの幼馴染と結ばれるのか…今楽曲は男の子を選んだ場合どのような展開になるのかを描いています。

 

一言でいえば…うーん、報われない。

まず出だしから女の子の幼馴染(八石許理)の歌唱・独白から始まります。この時点で彼女は心身ともにボロボロとなっており、それを見た犬彦が抱きしめる…という内容です。もうこの時点で幼馴染としての関係も破綻しているといっていいでしょう。

 

そんなことは梅雨知らず、宮比は犬彦とともに待ち合わせをしますが肝心の犬彦は来ず…。荒みきって叫んでいたところにちょうど犬彦が到着し、二人でデュエットをします。

 

宮比と犬彦のデュエットが始まりますが、歌詞の段階で二人の思いがすれ違っていることが分かります。(ピンク文字:宮比、青文字:犬彦、デュエット:緑文字)

 

風になった二人、このまま幼馴染でいさせて

風になった二人、このまま幼馴染でいられる

 

あと少しだけ どう転んでも

抱き着いて帰った日の星空 ずっと忘れないよ

抱き着かれて帰った日の星空 きっと忘れないぜ

 

果てまで

家まで

 

止まらない 恋心

止まれない

 

一瞬の永遠を駆け抜ける

 

宮比は何も知らず、犬彦との一瞬を楽しみます。ここが切ないです…。

女の子の幼馴染を選んだ場合の「夜を滑る二人」と一緒に聞くと、より3人の関係性がしんどくなります。

でもメロディは好きなので、何回でも聞きたいです。

 

弥生の大海原

7.5の地平線と8.5の地平線の分岐曲を聴いて、画面中央の参詣せりを選ぶと出てくる楽曲です。端的に言えば今作のメインヒロインともいえる佐久夜姫子が、巫女としての役割に耐え切れずに入水してしまう…という内容です。

 

初見で見たときは本当にびびりましたね。

綺麗な曲だなーと思っていたら、姫子のシルエットがどんどんどんどん海の中に入っていく演出になっていたので。「姫子、入っちゃダメ!行かないで!」と本気で思いました。

 

なお、この楽曲は2パターンあります。1つは「やっぱり死にたくないよ…」と入水をやめるパターン。私が初見で見たものはこっちですね。ほっとしました。

もう1つは、「生きているということはこれから死ぬという事だ」と入水を決意してしまうパターン。これを引いた時は、しばらく茫然としました。

 

死を廻る刻の記憶

メロディや勢いが好きという理由でランクインしたのが、犬彦くんの右(猫安楽死)ルート。とにかく勢いがすごい。

急にアイドル曲が始まったかと思えば、相棒とのラップバトル(物理的暴力含む)、そして共に生きた猫・スズの死を見送るバラード…うーん、勢いがすごすぎるんじゃあ。

 

ただこちらのルート、どうやら犬彦くんはヤクザもしくは半グレに近い存在となっているらしくかなりヤバいです。歌詞を見る限り、女性と関係をもって妊娠させたにもかかわらず捨てる・ツレに手を出したオタク野郎に暴力を振るうなどかなり精神的に荒れていることも分かります。

 

個人的に犬彦くんは推しなので、闇堕ちルートやめてよーって感じでした。

共に生きた友・スズの安楽死を選択してその死を見届けたのはいいものの、この先犬彦くんはどうやって生きていくのでしょうか…。

 

神無月の大鳥居

こちらは8.5の地平線のヒロイン、岩長姫子(以下:岩長ちゃん)ちゃんの参詣せり曲です。簡単に言えば、巫女として他人の人生を弄ぶ重責に耐えられなくなった岩長ちゃんが大鳥居で首をくくろうとする…というもの。7.5の佐久夜姫子(以下:佐久夜ちゃん)ちゃんも好きだし、こっちの岩長ちゃんも好きなので正直「やめてよー泣」と思いながら見ていました。

 

こちらの楽曲も2パターン存在しますが、いずれも失敗・未遂に終わります。あとでTwitterや他の方のサイトを見たところ、岩長ちゃんの元ネタとなった「イワナガヒメ」という女神は健康長寿の神様らしいです。

 

そのため、佐久夜ちゃんと異なり、死亡パターンが(確認した限り)ないとのこと。

このことに気づいたローラン、すごすぎぃ!

 

紫青の参道

KASIKOMI!

メロディに中毒性があるためランクインしました。YouTubeでも楽曲の一部が公開されています。

楽曲の選択によって微妙に歌詞が異なるのもポイント。

以下、歌詞差分です。

 

「嬰児の生死を弄べり、女の性志向を弄べり」(天野宮比ルートを選んだ場合)

「嬰児の生死を弄べり、獣の消ゆ命を弄べり」(猿田犬彦ルートを選んだ場合)

「仔等の運命を弄べり、修る学問を弄べり」(八坂知美ルートを選んだ場合)

「仔等の運命を弄べり、勝負の顛末を弄べり」(天野御影ルートを選んだ場合)

 

ルートによって歌詞が変わるので、この辺細かいなーと思いながら聞いています。曲の時間も1分30秒くらいなので、この曲が来たらスキップせずに聞くぐらい好きです。

 

私/我が繋ぐは新しき神話

個人的にめちゃ推したい楽曲です。第6の地平線「Moira」のメロディーがふんだんに使われており、軍歌っぽい感じで好きです。

 

佐久夜ちゃんと皇室の(ただし妾)生まれである杵瀬命くんが出てくる楽曲です。内容的には天啓に従い、皇室に巫女(=佐久夜ちゃん)を嫁がせなければならない…、けど二人はそんなこと気にせず自分の意思で好きな人と結ばれたいと決意して終わるという物語となっています。

 

杵瀬くんのCVである梶裕貴さんの貴重な歌声が聞けるので、個人的に絵馬に願ひをの最推し曲となっています。

 

13文字の伝言

8.5の地平線に存在する、伊坂那美が主人公の楽曲です。念願の子どもを出産できたのは良いものの、止まらない夜泣きや黄昏泣きで徐々に精神をすり減らし…。夫の厳しい教育と過保護な那美さんの教育?のせいなのか、子どもは放火魔に。

連日押しかけるメディアに疲弊し夫は自殺、残された那美さんは我が子に向けて「それでもあなたをあいしてる」と言い、楽曲は終了します。

 

救いがない…。

夫が亡くなり、子どもは少年鑑別所もしくは少年院に入れられ、一人残された那美さんは何を思うのでしょうか。

歌詞に出てくるフレーズで「それでもこの荷物はおろさない」=「子どものことは最期まで自分が責任を取る」という意味合いにもとれるので、おそらく子どもが少年鑑別所(少年院)から戻ってくるまで一人で待ち続けると思います。ただ子どもが帰ってこれるのは果たして何年ほどなのでしょうか…。

 

その数年の間に、果たして那美さんの精神は大丈夫なのでしょうか…。

余談ですがこちらの楽曲と後ほどご紹介する「希望の詩」には、7.5の地平線に存在する「伊咲那美(以降:伊咲)」という女性が那美さんに対して憎悪の言葉を吐き続けます。

 

とあるルートで死産を迎えた伊咲さんが神を呪い、神社に炎を放ちますが、こちらの楽曲でも那美さんの我が子が放火魔となります。なんだか因果を感じますね…。

 

希望の詩

同じく那美さんの双子出産ルートです。一見穏やかな楽曲に見えますが、下の子は耳が聞こえない、上の子は乳児突然死亡症候群(通称:SIDS)で死亡するなどかなり重い内容となっています。

ただこちらは夫が育児に協力的で、耳が聞こえない下の子を二人で育てていこうというラストになっているため、「13文字の伝言」より救いのあるラストとなっています。

 

「Nein」の「涙では消せない焔」のラスサビを彷彿とさせる内容となっているので、個人的にかなり好きです。

 

が、ここでもやっぱり伊咲さんが呪詛をはいています。最初は何を言っているのか分かりませんでしたが、何度も聞くうちに鮮明に聞こえるようになってきたので「あ、これ呪詛はいてるわ…怖い…」と思いました。

 

身を焦がす不屈の競技者

パラリンピックのアスリートである天野御影ちゃんを主人公とした楽曲の左ルートです。簡単に内容を言えば自己記録を達成したはいいものの、金メダルは取れなかった…という物語です。

 

サビが「星屑の革紐」となっていたので、これは期待できるルートかなと思いましたが最後に出てくる文章で「ええっ…金メダル取れないの…?」と唖然となった記憶があります。

が、やっぱりメロディは好きなので何度でも聞きたいですね。

 

YouTubeで楽曲の一部が公開されているので、良ければ聞いてみてください。

 

生と死の遊戯盤

はい、出ましたー。手水舎の記憶でたまに出てくる少年ルートの楽曲です。ローランたちの中では様々な考察がされている須久奈月人の中学生時代なのでは?と呼ばれている楽曲です。

 

個人的に歌詞はあれですが、メロディがかっこいいのでこの楽曲にぶち当たった時はだいたいリピートしています。

 

ただ個人的に月人の中学生時代なのか、と言われるとちょっと腑に落ちない点がある謎の楽曲だなと思います。「生みたかった命…」「生まれちゃいけない命…」でこの楽曲のメロディが使われていますが、「ある医師の記憶」「ある母親の記憶」などで語られている内容と矛盾が生じる箇所があったため…。

 

月人については前の投稿で語っているので、よければそちらもご参考ください。

 

stayhome10.hatenablog.jp

 

生まれちゃいけない命なんて在りはしない!

15の因子を全て集めたうえで視聴できる楽曲です。私はトゥルーエンド楽曲と呼んでいます。もうとにかくすごい。絵馬に願ひをのあらゆる成分を凝縮させた楽曲と言っても過言ではないほど、感動します。

あえてネタバレはしません。ぜひご自身で15の因子を集めてご視聴ください。

 

まとめ

色々語っていたら長くなってしまいました。

サンホラは色々と考察できる要素があるので、本当に好きです。

 

絵馬に願ひをはメインキャラからサブキャラ含め、魅力的な人物ばかりです。Blu-rayだけでは補完しきれない箇所を漫画とかノベライズとかしてやってくれないかな…(願望)

 

あと絵馬コンに行けなかったので、アーカイブがあれば限定配信とかしてほしい…お金払うから…お願いします!

 

ではでは、また次のブログでお会いしましょう。