おっすおっす。misopotaです。
2023年も残すところあと1日。あっという間の1年間でした。
この1年間色々ありましたが、「ゴジラマイナスワン」「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」という面白映画を見れただけ価値があると感じました。
ネットで話題を呼び、パンフレットやグッズが映画館で完売状態で今もなお満席状態が続く「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」(以下:ゲ謎と表記)、今回は入村2回目で尊死しファンアートあさりまくりなオタク女が感想やら考察を書いていきたいと思います。
当然のことながらネタバレ注意です。まだ未鑑賞の方はブラウザバック推奨です。
ゲ謎のここが良い
入村2回目で「あ、ここすこ(小並感)」と思った箇所を3つご紹介します。
人外×人間(戦争経験あり)のバディが良き
まず今作は人外(ゲゲ郎=鬼太郎の父)と人間(水木)のバディものです。この二人の関係性がとても良いのです。
最初はやや険悪なムードでしたが、禁域での出来事をきっかけにバディとして哭倉村の秘密を探ることになります。
不気味ながらも自由奔放で、のらりくらりとするゲゲ郎と、野心家ながらも人情家で義理堅い水木。一見相反する二人ですが、一緒に行動するうちに徐々に打ちとけあい、「友」として認め合うので根本的な部分は一緒なのかなと思います。
だからこそ、ラストの展開がつらいのです…。
とにかくゲゲ郎(鬼太郎の父)がかっこいい
個人的には水木推しですが、ゲゲ郎も捨てがたいです。
ビジュアル×声×性格(子どもや親しくなった水木に優しい、奥さんLOVEなとこ、酒飲むと泣き上戸になる)、すべてがかっこいい。妻子持ちということは分かっていますが、ガチ恋するレベルです。たぶん普通に人間界にいたら絶対にアタックしていました。
ただかっこいいだけじゃありません。戦闘力もえげつないです。
特に鳥肌がたったのが、裏鬼道衆との闘いです。
「鬼太郎と同じで髪の毛針とか体内電気とか使うのかな?」と思っていましたが、そんなことはありません。普通にフィジカルでごり押しして戦っていました。
しかも大人数を同時に相手にし、建物が崩壊するレベルまで暴れまくります。
はじめて入村した時は「親父鬼つぇぇ!このまま邪魔する人間皆殺しにしようぜ!」と思うレベルで、強かったです。
とにかくグロい!人間もえぐい!のフルボッコだドン
今作は閉鎖的な村で起こる殺人事件がメインなので、当然グロ表現も入っています。
被害者の殺され方がかなりひどいし、終盤も阿鼻叫喚の地獄となります。PG12指定とは?
またただグロいだけでなく、人間の醜さにもフォーカスが当てられています。
序盤の遺産相続の場面で「私たち分家の取り分は?」「なぜ会社に貢献してきた俺が次期当主じゃないんだ」など、自分勝手な人間たちの争いは見ていて滑稽でした。
第一の殺人が起きた際も、ゲゲ郎を「ただ村を歩いていたよそ者だから」という理由で殺そうとするなど、悪意が凝縮されていて「うわ、人間こわ…」ってなりましたね。
終盤で哭倉村の真実が明かされますが、本当にクソです。
グロい、人間エグいのオンパレードで鑑賞後はどっと疲れるレベルです。
【ネタバレ注意】入村2回目で得た考察
ここからは本格的なネタバレとなります。入村2回目で分かったことや、もう少し深堀して考察したものを記載していきます。
龍賀家の本当の家系図
龍賀一族に生まれた女性は、代々当主に身を捧げる(=身内同士で性交渉する)という決まりがあると終盤あたりで明らかになります。
その場合龍賀三姉妹は当主となった時貞と性交渉をする…ということです。つまり、沙代と時弥の本当の父親は時貞ということになります。
今回は、沙代と時弥の実父を明らかにするために、上記のような家系図を作りました。
(長男の時麿、次男の幸三は省略)
克典や長田といった人間を娘たちの配偶者にしたのは、近親相姦を隠すためと考察しています。
狂骨が爆発的に生まれたのは時貞の代から?
今作のキー妖怪でもある狂骨。井戸に打ち捨てられた骨が怨念と化し、その怨念がさらに狂骨を作る…という厄介な性質の妖怪です。
禁域とされている島には無数の狂骨が封印されていますが、たった80年であそこまで増えるのでしょうか?
個人的には時貞の代よりも、もっと前から狂骨はいたのではないかなと思います。
というのも龍賀一族は時貞よりも前から権威を振るっているような描写が見受けられます。(でなければ、あんなに広い屋敷は残ってないと思うし、代々の先祖の写真を飾る余裕なんてないと思うので)
その権威を振るっている最中に、色々な人を犠牲にして狂骨が生まれたのではないでしょうか。
最初は母数的に少なかった狂骨ですが、時貞が幽霊族や外部の人間をとらえたことで一気に怨念が増え続け、あそこまで無数になったのではないかなと考えています。
村人たちはどうやって外部から人をさらってきたのか
龍賀製薬が開発している「M」、これは幽霊族の血と幽霊族の血を投入された人間から抽出してできたものです。村の人間は幽霊族の血を投入するための人間を確保するのが主な役割となっています。
では、その外部の人間はどうやってさらってきたのか。
一番手っ取り早いのが、売血や治験という名目でさらうことです。
ゲ謎の舞台となる昭和32年では、貧困から血液を売るという人が多かったそうです。そのため、貧困層に「売血や治験に協力してくれればお金を出すよ」と言えば信じてしまう人もいるのではないでしょうか。
あとはホームレスや天涯孤独の復員兵など、いなくなっても世間から騒がれない人間をさらっている可能性もありえますね。
殺害された人間の「左目」が必ず刺されている理由
ゲ謎で殺害される人間は、必ず左目が刺されています。個人的に一番の謎でしたが、色々と調べてみて納得したのが「左目は未来を見ている」というものです。
であるならば、被害者たちの左目が潰されているのも未来がないことを暗示しているという点で合点がいきます。
余談ですが、ゲゲ郎が目玉おやじとして生き返る際も「左目」から目玉が出てきています。おそらくこれは、我が子や友(水木)が生きる「未来」を見たいから左目に霊力が宿り、目玉おやじになったのではないかなと思います。
また水木も左目の部分に傷がありますが、これは「戦争で物理的にも精神的にも傷を負ったが、それでも鬼太郎と共に未来を歩みたい」からなのではないかな~と思ったり思わなかったり。
ゲ謎Q&A
鬼太郎をあまり知らないけど、6期とか履修したほうがいい?
6期はあまり履修しなくても良いかもです。どちらかというと鬼太郎がいかにして生まれたのかという部分っがフォーカスされているため YouTube公式でアップされている「墓場鬼太郎」第1話を履修したほうが今作の内容が頭に入りやすいかもです。
子どもと一緒に見に行っても大丈夫?
PG12指定(12歳以下の場合保護者の助言や指導が必要)なので保護者同伴であればOKです。ただし不適切な表現やグロ表現も含まれているので、耐性がない場合は鑑賞を見送るのもありかと思います。
パンフレットやグッズはオンラインでも購入できる?
東映の公式HPから購入可能です。ただし品切れになる可能性もあるため、早めの購入を推奨します。 https://www.toei-onlinestore.com/shop/r/r100712/
まとめ
感想が長すぎて文章量がやばいことになりましたね。
平日も満席状態らしいので、鑑賞する際は事前に席を予約しておいたほうが良いかもです。とにかく見ていて損はありません。見たらきっと父水の絡みが尊くなるし、考察もはかどるし、感情ぐちゃぐちゃになること間違いなしです。
明日も暇であればブログを投稿したいと思います。
ではまた次のブログでお会いしましょう。