おっすおっす。 misopotaです。
先日、久しぶりに世にも奇妙な物語を友達と一緒に見ました。
相変わらず、じわじわと怖いものやどんでん返し系のものが多く、おっかなびっくりしながら見ていました。
(唐突な恐怖に弱い人)
その中でも、個人的に一番気になったのが「スキップ」という話。
Twitterでは、色々な感想が上がっているくらい怖いと評判の話です。
結構考察しがいのある話だなと思ったので、今回ブログにアップしました。
ネタバレも容赦なくぶっこむので、閲覧する際はご注意ください。
また、考察に関しても管理人の妄想がほとんどなので、気になる方は「スキップ」して見てください。
【ネタバレあり】スキップとはどんな話なのか
まずは、スキップとはどんな話なのかについて簡単な紹介を。
大学でサッカー部に所属している主人公、幹夫は常に先輩たちからいじめを受けていた。
「土日は合宿だから、絶対に来い」と言われ、「月曜日にテストあるの分かってて言ってんのかな」とボヤく幹夫と友人。
憂鬱な帰り道に、自宅近くで男が飛び降りし、野次馬がたかっていた。
救急車の担架で運ばれる際に、男の手から落ちた鍵を拾う。
その鍵は、かつて幼少期に「絶対に入ってはいけない。戻ってこれなくなる。」と祖母から伝えられた自宅の開かずの部屋の鍵だった。
幹夫は、好奇心から鍵を使って扉を開ける。
すると、いきなり目の前がフラッシュして、気が付いたら大学にいた。
友人に聞くと、すでに合宿は終わった後であり、携帯の画面も月曜日を示していた。
この出来事から、幹夫は「あの扉に入れば好きな時にスキップできる!」と感じ、何度も入るようになる。
片思いしていた彩花と付き合うために1週間、さらに事を進めるために1週間スキップする。
なんとか彩花と付き合うことはできたが、スキップ後に不可解な出来事に遭遇することも多々あった。
先輩が自分に暴行を受けて、ひどく怯えていること。
彩花から「あんなに強引に迫ってきたのに」と言われたこと。
そして、彩花といったん分かれてから、ヤクザに「金を返せ!」と言われるなど。
全部、自分には身に覚えがなかった。
ふと、ヤクザからスマホの写真を見せられる。
そこに映っていたのは、自分ではなく兄・和樹だった。
ヤクザにひとしきりボコられた後に、彩花も追ってやってくる。
そして、幹夫は自分と映っている写真を見せてくれと頼んだ。
そこに映っていたのは…、やはり兄の和樹だった。
どう考えてもおかしいと感じた幹夫は、すぐに家に帰り、アルバムをあさる。
アルバムの中では、幼少期の自分と眼鏡をかけた細見の兄が仲良く映っていた。
ここで幹夫は思い出す。
本当の兄は、冒頭で飛び降りたあの男だったということを。
急いで本物の和樹が入院している病院に駆け込み、意識を取り戻した和樹と対話する。
「俺も、高校時代のいじめから逃げたくてあの部屋に行ってスキップを行った」
「でもそれは違った。時間をスキップしているわけではなかった。」
「俺が今度スキップしたのは、10年後の世界だった。」
「成長したお前は、俺を兄だと気づかなかった。そこで俺は気づいたんだ。俺の人生はあいつに乗っ取られたんだって。」
だから、冒頭で飛び降りたのだ。
和樹の容態は急変するが、最後に力の限りを振り絞って幹夫に伝える。
「父もかつてあの部屋を使って、自殺をした。だから、お前はあの部屋に二度と入るな。」
そして、和樹は死亡。
帰宅した幹夫は、スキップできる部屋を閉鎖しようと板を持ってくる。
次の瞬間、扉の奥から手が現れ、扉の中に引きずり込まれる。
そこでは、兄のフリをしていた「あいつ」がいた。
あいつは蜘蛛のような不気味な動きで、幹夫を追い込む。
幹夫は最後の力を振り絞って、扉を開ける。
「俺の人生は、俺のものだ!」
目が覚めると、そこには見知らぬ少女と成長したであろう彩花がいた。
唐突な事実に、訳が分からくなった幹夫は鏡を見る。
すると、その顔は先ほど自分を襲ってきた「あいつ」になっていた。
カレンダーには、2031年と記載。
つまり、幹夫は10年後の世界に「スキップ」してしまったのだ。
写真には、あいつと娘と彩花が仲良く映る。
そして、鏡の中の「あいつ」は、混乱する幹夫をよそに「お前の人生は奪ってやったぞ」と言わんばかりに微笑んでいた。
視聴した感想
うーん。
なんとなく冒頭からオチは読めたけど、やっぱり怖かったです。
時間をスキップする能力は確かに便利だけど、その代わり過程に至るまでの努力も喜びも悲しみも知らず、後悔をしても永遠に取り戻せません。
スキップしている間に、見知らぬ誰かに自分自身を乗っ取られる可能性も…。
というのを、伝えたかったのかもしれませんね。(小並感)
あと、偽兄役の人の動きがシンプルに怖かったです。
多分一人だとちびってました。
一緒に見てくれた友人、本当にありがとう。
考察:「あいつ」の正体は結局何だったのか
さて、この話で一番気になるのが兄、そして主人公の存在を奪った「あいつ」。
あいつの正体は、幹夫の家に古くから取りついている化け物なのではないでしょうか。
というのも、何となく気になったのが冒頭のシーン。
幼少期の幹夫と和樹に、祖母が「その場所に入ってはいけない」と忠告をしたこと。
なぜ祖母がそんなことを知っているのか。
考えられる理由は、自分の身内がその扉の中に入って二度と戻ってこなくなったから。
また、それ以前にスキップをしたいと望んだものが、「あいつ」に成り代わられて絶望して自殺する事案が多かったから。
実際に、幹夫の父親や兄の和樹のように、「あいつ」に存在を奪われて悲観し、亡くなるといったケースも作中で描写されています。
つまり、何代にもわたって呪いのように連鎖し続けるからこそ、兄弟に「入るな」と忠告したのかなと思います。
この他にも、個人的に「あいつ」について色々気になったことを簡単に箇条書きでまとめていきます。
- 人間の姿はあくまで仮の姿、周りに溶け込むために化け物が擬態している説
- スキップできる部屋を住処にしていて、その部屋を利用した人間の人生しか乗っ取れない説
- 利用した人間の人生を乗っ取ったら、周辺の人物の記憶を改変できる
- 乗っ取った人物が死亡したら、別の人物に鞍替えする
どちらにせよ、あの部屋を利用するものがいる限り、「あいつ」も生き続けるというわけですね。
いやー、まさに化け物。
というか、寄生虫に等しい存在なのかなと思いました。
結構ガバガバ考察なので、正直自信がありません。
嫌な方は、「スキップ」してください。
では、今回のブログはここまで。
また次のブログで、お会いしましょう。